共感の3段階。
ダニエル・ゴールマン氏は「生き方の知能指数」という著作で、
「共感」が今日の心理学上で次の意味でつかわれていると述べている。
1) 他者の感情を知ること
2) その人の感情を自分も感じること
3) 他人の苦痛に同情をもって反応すること
これは、
人が他者に関心を向けるときの脳の働きの
3段階にも等しいのだそうだ。
また、同氏は次のようにも言っている。
「コミュニケーションは、送り手も受け手も、
重要なことが一致しなければ成立しない」
なるほど、納得。。
今、さまざまな場面で生ずるコミュニケーションギャップは
互いに大切に思うことが一致しないために生じている。
というか、コミュニケーションが成立するって、
ほんとうはすごく難しいことだということを、再認識させられる。
いつか、このブログにも書いたが、
コミュニケーションは決して「やわじゃない」と
つくづく思い知らされる。
相手への思いが、うわっつらだけのときは
その人の苦痛にまで、気が回らない。
むしろ、自分のためだけの大切なことを、
相手に押し付けようとしてしまう。
これは対人関係だけではない。
企業が顧客や社会に対して、
コミュニケーションしていくときにも
通じるものがある。
ほんとうの意味で、共感の3段階を意識して
相手とコミュニケーションしたいという気持ちが
生じていなければ、かならず、大きなギャップが
あとで生じてしまう。
おもえば、昨年の後半から、今に至るまで
相手にとって大切なことを、ないがしろにしたために
多くの企業が不祥事を起こしている。
そして一連の行政も、、しかり。
ホスピタリティ産業といわれる業界に、関わるように
なって、ほんとうにますます、コミュニケーションは
やわじゃない、、ことを痛感するし、それは、
良い意味での、「やりがい」も感じる。
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